モラルってもんがないのかねぇ・・・。
これは、詐欺ではないけれども、犯罪に近い所業です。いや犯罪そのものです。件の男性外商員はお客様が痴呆症だと知らなかったとほざいていますが、それにしてもお金をがめる事に執着心が有り過ぎます。全額返金は当然な事として、倍返しが誠意と云うものです。そごう社員、認知症女性に7000万円分売りつけ
3月28日18時1分配信 読売新聞
大手百貨店「そごう」呉店(広島県呉市)で、外商を担当する50歳代の男性社員が、認知症の疑いがあった同県内の女性(87)に対し、2008、09年に約7000万円分の貴金属や絵画などを販売していたことがわかった。
そごうは、男性社員を外商担当から外して内部調査を実施。女性側は成年後見人を選任し、代金の返還を求める方針という。
女性の関係者によると、女性は1999年に夫を亡くして1人暮らし。06年頃から同店で高額商品を購入する機会が増え、08、09年は貴金属や絵画、工芸品など計約7000万円分を男性社員を通して買っていた。大半はクレジットカードで決済し、口座の残高がなくなると、男性社員に付き添われて銀行を訪れ、別の口座から金を引き落として入金していたという。
昨年12月、男性社員と女性のやりとりを不審に思った銀行が、地元の消費生活センターに通報。センターが女性の親族らに相談した。女性は今年1月に病院で認知症と診断されて入院。08年頃にはすでに症状が出ていたとみられる。
同店の広報担当者は「(男性社員は)女性が認知症だという認識はなかったが、銀行に付き添っていたことなどが事実なら不適切な行為。女性側と誠実に話し合いながら対応したい」としている。
<そごう呉店社員>認知症の疑いある女性に7千万円分販売
3月28日19時22分配信 毎日新聞
認知症の疑いがある広島県内の女性(87)に対し、大手百貨店そごう呉店(同県呉市)の外商担当の50代男性社員が過去2年間で食料品や服、インテリア、宝飾品、美術品など計約7000万円の商品を売っていたことが分かった。判断能力の衰えにつけ込み不要なものを買わせた疑いもあり、09年末に女性が認知症と診断されたことを知った同店は、女性の成年後見人予定者と、代金の返還を含め話し合いを続けているという。
同店によると女性は1人暮らしで、代金支払いの際、男性社員が銀行に同行して入金したこともあったという。男性社員は「不便だろうと善意でやった。ただし一般的には誤解を受けかねなかった」と話しているという。
同店は「社内ルールとしてお年寄りと単独の商談は控えることになっている。今後は誠心誠意対応させていただく」と話した。【矢追健介】
ノルマ達成に急かされてと云う感も有りますが、騙くらかしてまでやるものではない筈です。そごうにしては大それた犯罪者を抱えたものです。世間体の為に左遷だけでは収まらないでしょう。まあ、馘首が妥当な点です。それにしても銀行さんも良く気付いたものです。いや、自分の処の取り分が減っていくのが黙っていられなかったのでしょう。故に通報なのです。互いの欲望が為した事件発覚です。
翼々引用記事を懲らしてみれば、そごう側は全額返金の意志は無さそうです。誠意を込めて話し合いの結果の様です。半分以下、いや1/3以下な感じすら覗わせます。相続が絡むだけに泥沼化しそうな勢いです。民事裁判が為される事でしょう。民事逃れに件の男性外商員を刑事扱いにするかも知れません。何れにしても其の儘すんなりと行く筈も有りません。
それにしても被害に遭われたお客様は結構お金持ちなのですね。旦那の生命保険や若い頃からの貯蓄が物を云ったのでしょう。その報道が為された暁に、ネット上の日々憂さ晴らしに興じる輩が発する第一声は、年寄り共がしっかりと小金を貯め込んでいるから俺等が貧乏になるんだ、です。何とまあ、貧しい心なのでしょう。貧しい心だからこそ身持ちが貧しいのだと気付いていません。
ま、そんなこんなですが、同じ様な所業が表面に出ていないだけでもかなりの件数が有りそうな気配です。そごうだから表面化しただけで、有名処ではない、悪徳な処を中心に、毎日の様に同じ様な所業を仕出来しているのかも知れません。痴呆は徐々に起きます。何か悲しい事の発生等を切っ掛けに発症する場合が多いのです。他人依存性の強い人程、発症リスクは大です。勿論、他人の所為にする傾向が強い程、惚け易いのは云うまでも無い事です。
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